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有限会社コマツライジングは中国での老人介護サービスに関する新しい仕組み(メカニズム)の創設を目指しています。

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スマイルカーブ(smile-curve)考察:
中国・社会福祉環境インフラ整備事業の特性評価

スマイルカーブの見方について:
[Aインフラの場合] 適用対象は通常、巨額な投資金額(リスク)をともなう高速鉄道、原子力発電所、上下水道等の社会インフラ建設プロジェクトの経済的特性評価に用いられる。 縦軸の(付加価値)と横軸の(材料・部品)、(最終製品)、(運営サービス)との関係を示す。点線は従来の付加価値評価のあり方、実線はこれからの付加価値評価のあり方を示す。
しかし、 適用対象は社会インフラに限らず、一般産業(製造、非製造)にも適用される。その場合、横軸は[B一般産業の場合]を適用する。
首題の【中国・社会福祉環境インフラ整備事業】については[B一般産業の場合]を適用する。これにより事業特性(現状と課題)を適確に表示することが出来る。

備考:
※①中国の社会保障費(仮設達成目標設定金額)・283兆円の算出根拠:
日本の2011年度、社会保障費28.3兆円を基準とし、対人口比率約10倍の乗数を掛けたもの
(28.3兆円×10=283兆円)。
クリック13:「増大する日本の社会保障費」参照

※②調査・企画・研究開発:
クリック②:「中国・介護福祉元年概念図表」参照 (クリック2


※③運営サービス:
「財源を生み出す仕掛けの構図」参照 (クリック②―4

※④人材育成計画推進:
キャッチフレーズ「日中間における介護現場の人材育成需給ミスマッチの解消」
「第(三)章・新展開シナリオイメージ構図ⅤA(中国人留学生⦅介護分野⦆人材育成計画
⦅3万人/10年間⦆推進)」参照

※⑤民間保険商品市場振興:
「PFI累積額と介護活動費財源シミュレーショングラフ」参照(クリック②―3

★コメント★

スマイルカーブ考察は「底が抜けたバケツ」状態の現行制度に代わる「新しい仕組みの創設」を目指す事業特性を最も適格に表示することができる手法。
中国の社会保障費(仮設達成目標設定金額)283兆円超は、GDP500兆円超の過半数に達するもの。2011年度GDPは、日本を抜いて世界第2位と なったが、国民1人当たり換算では、日本の1/10を勘案すると、対人口比率で日本と同一条件で算出した場合、中国のGDPは約5000兆円でなければ ならない。果たして目標達成可能であろうか。
1992年、故鄧小平翁の所謂、南方講話「先富論(豊かになれる者から先に豊かになれ)」を契機に 驚異的経済発展を遂げたが、今や「未富先老(豊かになる前に老いてしまう)」が現実的問題として認識され始めている。昨今、中国では「老人ホーム建設ラッシュ」 の様相を呈しているが、これは所詮、スマイルカーブの点線に該当するものに過ぎない。中国が目指すべき方向は、スマイルカーブの実線が示唆している。目標達成に残された時間的猶予は少ない。
今こそ、中国社会主義市場経済制度の真価が問われる!